蔵元を囲む会「阿部勘」

東北学院高校の裏、柳町の大日如来の近くにいつもお世話になっている「海鮮料理 絆」さんがある。5月27日(日)に日本酒を楽しむ会があるという。しかも私が県内のお蔵として一昨年あたりから注目していた「阿部勘」さんだ。絆&阿部勘・・これは行かないわけにはいかないでしょ(^_^)

開始は17時。ちょうどにお店に着くと程なく会が始まった。利き酒してみましょうと親方が解答用紙を配る・・。なるほど、そう言った趣向ですか。面白うございます、やってみましょう(笑)「あそびだから」とは言われても真剣になっちゃう(^_^;; 色を見てみても、香りを嗅いでみても・・わからん(笑)口に含んで、舌全体に液を回し味わって、揮発したものを鼻に抜く。ふむふむ。3つの内1つは明らかに違うんだけど、あと2つが似ているかな、同じお蔵さんだし〜。利き酒だけも思いのほか飲んでしまった(^_^;

違いの分かる男、見事3つをあてて認定書をいただきました(笑)
絆さんはここ4か月にわたり各月2蔵づつ、お酒を楽しむ会を企画していらっしゃいます。今回は常連さんが20名ほど、阿部勘さん目当て(お料理目当てなのは当たり前 ^_^)でやってきています。知名度がそんなに高くないお蔵さんなのに、嗅ぎつけてくるとは流石です。会開始15分後には座席近くの方達と打ち解け盛り上がりました。お蔵の方と絆の親方に「阿部勘」のオッカケをしていたことを熱く語っちゃいました(笑)
「阿部勘」という名を知っている方はそう多くないと思います。私の中では「於茂多加男山」なのですが、一般的には「四季の松島」として知られていると思います。
「雪の松島」みたいでちょっとパッとしないお酒の名前なのですが(^_^;;
お土産物屋さんでよく見かける「四季の松島」。竹丸が気に入っていたのはそのプライベートブランド「於茂多加男山」。今回、さらに流通経路を限定して売り出したお酒が屋号を冠した「阿部勘」となります。雑誌などでも紹介された「阿部勘」のですが、なんと宮城県内での扱いはありません。 うーん、残念。飲みたければ絆に行くべしなんですね〜。
「四季の松島」は淡麗旨口傾向。キッチリ造りましたというイメージの宮城県のお酒の中にあって、中庸。残念ながらその酒自身に特筆すべきところは 少ないように思えます。 ですが「於茂多加男山」は違いました。濃醇な旨み吟醸。後味に白粥をイメージさせる雑味が洗練されていない田舎酒で私の琴線に触れました(^_^) そのお蔵が満身創痍で出してくる「阿部勘」。さぁ〜どうでしょう。
「純米大吟醸無濾過原酒」「大吟醸無濾過原酒」は濃醇で綺麗な旨み吟醸。「四季の松島」の高級原酒バージョンというイメージで、旨いんですが私が探しているここのお蔵のお酒とはちょっと違いました。探していた姿は「純米吟醸吊るし中取り原酒」にあり。濃醇な旨み吟醸で綺麗すぎることもなく、最後にちょっとの雑味。うーん、「於茂多加男山」テイスト(笑)「吟醸」はこれまた特徴的。阿部勘の中にあって、スッキリと淡麗。利き酒の3種類の中にこれが混じっていたので1つはすぐに分かりました。「特別本醸造」はかなりよくできたお酒です。これで十分とすら思えるものでした。 本醸造が良いお蔵に悪いお蔵なし(^_^)o
 
「阿部勘」が県内発売されないのはとても残念です、それもお蔵さんの考えがあったのこと(^_^) 私には「於茂多加男山」がある。今回は お蔵さんにこんなに追いかけている奴がいるんですよということをアピール出来ただけでも良かったかな。於茂多加男山は、黒川郡富谷町の「とがせ」、遠田郡小牛田町の「斎林本店」で扱っています(^_^)
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