勝山 七夕蔵開放

しってました? 勝山酒造がこの時期にお蔵を開放して見学させてくれるってことを。七夕って言っても仙台の七夕ですから8月です。8月8日、水曜日なんですけど、私は会社を3時間ほど抜け出し行ってしまいました〜(笑)
私が結婚披露宴をあげたレストランが入っている勝山館と一緒の会社の酒造部であるこのお蔵。特に食文化に関して力を入れていることで有名です。
まぁ、「美味しんぼ」でたびたび紹介されること自身でどうのこうのということはないのですが(^_^; 披露宴をあげたレストランで、フランス料理と日本料理の融合というフランスジャポネをいただき、ワインだけではなく日本酒を合わせることを勧められたということで、竹丸の中では評価は急上昇(笑)だってさ、見た目にフランス料理的手法で中味はしっかり和食。それに吟醸酒と本醸造のブレンド酒「献勝山」を合わせさせる・・。それでいて、私の好みに合うんだもの、マニアック(笑)それまで宮城県内の並みのお蔵さんが一気に特別なお蔵さんになっちゃいましたよ。
そうじゃない普通の酒好きにも、仙台の街中にある蔵ということで一度はのぞいてみたいところではないでしょうか。
入口入って左には展示室があってビデオが流れているところはさすがは町のお蔵さん。
ずいずい入っていてビックリ、こんな街の中にこんなしっかりとした歴史を感じさせる木造の建物が。近代的で機械化が進んでいるのかと思ったのですが、さにあらず。
旧仕込み蔵で現在は貯蔵庫に使われているという土蔵が、建物の中にある建物という形でのこっていました。
お蔵さんの話を聞いていて、全体的にしっかりと手作りされているという雰囲気が伝わってきます。思っていたよりずっと真剣に取り組まれているのだと思いました(^_^;; ゴメンなさいお。
ホウロウのタンクが並びます。全部が入っているわけではないですが・・とはいうもののこれはかなり大きいですよ。1000石ほど造られているそうです。思ったより大きなお蔵さんでした(^^; これまたゴメンなさい。
貯蔵庫の奥にある少し小さいタンク。これが今年一番できが良かったというタンクです。「俺の一番のお気に入り」ということで、お蔵の方が4号瓶に汲んで持ってきてくださいました(^_^) 山田錦(35%だったか40%だったか?)と宮城酵母。利き猪口を使って酒の良し悪しの見分け、味わい方を教えていただきました。
この酒、好きです。私の中では「宮城県の真面目な純米酒の傾向。しかも高いヤツ」 という分野でだいだい分類される系です(^_^; きっと私とおつき合いが長い人ならこの説明で分かるはず(笑) 強烈な個性はないけど飲み飽きないと言えばいいでしょうか。グイグイ盃が進みます。おっと、これから会社に戻るんだった(笑)
搾りの方法は二つ。「やぶた」と「槽」高いお酒は右側、「槽」を使います。飲んじゃっている後だから、説明もまぁ簡単に聞き流している私(笑)

最後には試飲と販売がありました。
とてもいい方に蔵を案内していただけました。お話が面白いので、全部の酒をいただきながらこのブースに長居してしまいました(^_^) 他の蔵では教えてくれない(隣にいた別の蔵の方もちょっと怪訝顔でした)ようなことまで、「俺は好きじゃないんだけど」と言いながら教えてくださいました。

売れなかったお酒は一旦回収し、タンクで落ち着かせて低いグレードで使うのだとか、新酒と1年古酒とをブレンドして味を調整する話とか、本来の味が出なかったのに売れちゃってそれ以来味を戻せないとか(笑)大丈夫ですよ、私は全然びっくりしないし、そんなに悪い事とも思いませんから(^_^) そんなことはどこでもやっていますもんね。逆にいろいろ教えてくれて、気持ちがいいです。
「いろいろなタイプのお酒が出ていますが勝山のカラーは?」という質問に「何でも造れること」と返事をいただきました。「若いヤツがいろいろ試せる土壌がある蔵です。ただ、こう取り留めがなくなるけど」と笑いながら教えてくださいました。 「会社なんていいじゃないですか」と言われて、さらにすすむ会話と盃・・(笑) 
私はこのあとチャンと会社に復帰し、素知らぬふりで仕事をしましたとさ。

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